中国社会科学院の李揚副院長はシンポジウムで、「現在社会には、経済成長率がある水準まで低下することは悪いことであり、困難だとする観点がある。この観点は、変える必要がある。中国経済が新常態に入ったことは良いことであり、中国経済がより長期的で持続可能な成長に入るための基礎だ」と指摘した。
李副院長は、「経済成長をけん引する三頭立ての馬車(輸出・投資・消費)のうち、消費は安定し、外需も基本的に安定的な状態に入っているが、投資は調整の余地が大きく残されている不確定要素だ。経済成長率の低下は、水分や余剰生産能力を形成しうる投資を計画的に削減したものであり、中国経済のより健全で持続可能な発展を促す」と語った。
同報告書は、「新常態を背景とし、内需のバランスのとれた安定的な発展を促し、研究開発、ハイエンド製造業、現代サービス業、環境保護、インフラなどへの投資を促進し、投資構造を改善する必要がある。国民の合理的な住宅の需要、買い替えの需要を促進する。基礎的な社会保障への投資を拡大し、国民の消費を促す」とした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年10月11日