今年4月、人民元は世界で7番目の決済通貨になった。すなわち、米ドル、ユーロ、英ポンド、円、カナダドル、オーストラリアドルに次ぐ順位である。その中で注目すべきは、米国における人民元決済額が1年間で4.27倍に拡大したという点である。この結果、米国は中国本土、香港、シンガポール、英国に次ぐ5番目の人民元決済市場となった。
また上海・香港間相互株式投資の開始、QFII(適格外国機関投資家)・RQFII枠の拡大、上海自由貿易試験区での人民元の自由化の実現などが進展するのに伴い、市場メカニズムが機能し、人民元は貿易決済通貨とともに投資通貨としての役割も担うようになったといえる。