21日に中国国家能源(エネルギー)局から得た情報によると、この冬から来春にかけて国内の天然ガスの需給状況が厳しいものになる見込みで、国家能源局と中国の石油大手は天然ガスの安定供給に向け取り組みを強化している。22日付中国証券報が伝えた。
中国国有石油大手の中国石油(ペトロチャイナ)は最新の報告書で、2014年の中国の天然ガス不足分は136億立方メートルとなり、2013年の67億立方メートルをはるかに上回ると予想している。
一方で、中国石油傘下の南西油ガス田会社が請け負っている相国寺地下ガス貯蔵庫はこの冬から稼動開始し、天然ガスの供給を始める。これと同時に、国内最大の海上ガス田である龍王廟ガス田は2週間前に大規模開発の段階に入った。同ガス田の年間天然ガス生産量は110億立方メートルに達しており、中国の天然ガス需給逼迫状況がある程度緩和されるとみられる。
「中国証券報」より2014年10月22日