ただ、消費力のついた国民が「消費に踏み切れるか」或いは「消費しようとするのか」という問題がある。中国の社会保険制度の構造不備や制度欠陥により、人々には将来への安心感に欠け、子供の未来教育資金、養老コスト、突発事件に備えるため貯金を選ぶ傾向がある。
これについて、会議では社会保険システムを改善し、「国民が果敢に消費できる」環境を整備しなくてならないと指摘された。そのために、医療保険・医療保障水準を引き上げ、重病保険対応制度の全面的導入や社会救助システムづくりの統一的推進が欠かせないと呼びかけられた。
同時に、消費環境を改善し、「国民が消費したがる」環境を作らねばならないとも指摘され、そのために、農産物流通など中核網の構築を強化し、消費財安全の立法を推進し、悪質な食品偽装行為や観光客相手のぼったくり行為を厳しく取り締まる必要があると提起された。