REITは債券と株式の間に位置する商品で、賃貸収入により安定的な収益率を維持できる。REITの3分の2の収益は株式配当によって得られる。3分の1は投資証券価格で、安定的な配当を得ることで高値がつき、投資収益率が7―8%に達する。米国市場を例とすると、米国の不動産市場の回復と住宅価格の上昇により、REITの収益率も上昇している。一部のREITの収益率は年間8%以上に達しており、投資リスク分散、資産配置改善の優れたツールである。
しかし中国版REITは紆余曲折を経た。監督管理部門から業界関連機関の積極的な参与に至ったのは、2007―2008年頃になってからのことだ。REITと国内証券市場の相関係数は0.1を下回り、金・金属・エネルギーなどの大口商品との相関係数も0.4以下となっている。国内では現在投資ルートが少ないため、REIT専門ファンドは国内市場での単一的な投資によるシステマティック・リスクを分散し、資産配置を改善し資産価値を高めることができる。