中国銀行はこのほど「中国銀行人民元国際化業務白書(2014)」を発表した。それによると、調査対象となった企業では国境を越えた取引で人民元を実際に使用する割合が昨年より著しく上昇しており、海外企業で輸出入の過程で人民元建て決済を行う割合が15%を超えるとしたところは26%に達し、前年比10ポイント上昇した。
同行が発表したオフショア人民元指数によると、今年上半期末現在のオフショア人民元規模指数は1.13%で、11年末に比べ約4倍に増加した。同白書によると、国境を越えた取引で人民元を使用したいとする企業の割合が高まっており、国境を越えた取引で人民元建て決済をするつもりがある、または収支決算で人民元を使用する割合を高めたいと考えている企業は、国内企業が約87%に達して前年比10ポイント上昇し、海外企業は69%で同8ポイント上昇した。
また同白書によると、人民元の海外での流動が加速しており、大陸部以外の第三国間で人民元建ての収支が発生した企業の分布エリアが一層広がり、人民元の国際化プロセスは重要な進展を遂げたという。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年11月5日