「中国からのクリスマスプレゼントがわずか3週間で欧州に到着」――このほど中国の浙江省義烏市を出発した列車が9日、スペインの首都マドリードに到着した。その距離1万3000キロ、途中ロシア、ベラルーシ、ウクライナ、ポーランド、ドイツなど8カ国を経由。この貨物輸送路は世界で最も距離が長く、経由する国の数も世界最多である。
「日用雑貨を扱う卸売商が多く集まる義烏市―新疆ウイグル自治区―欧州を結ぶ、この『義新欧』ラインは、中国とスペインの貿易関係と協力を新たに結びつける上で重要な役割を果たす」。9日のセレモニーにおけるボテリャ・マドリード市長のこの言葉は、この輸送路に対するスペインと欧州の関心の高さを示している。スペイン発展省のパストル大臣も「中国とスペインがつながるという歴史的な意義をもつものだ」と高く評価した。
スペインに到着したこの40両のコンテナ車両の中身は、子供向けのおもちゃや小さな器械類などの主にクリスマスプレゼントであった。中国へ帰路便では、スペイン産のワインやオリーブ油、ハムなどが中国の春節(旧正月)のお祝い品が数多く届けられるという。多くの欧州メディアによると、低迷が続く欧州経済にとって、クリスマスプレゼントを一杯積んだ今回の列車そのものがクリスマスプレゼントだという。