中国社会科学院は23日に発表した『金融青書:中国金融発展報告(2015)』で、2014年の株式市場上昇の後押し要因に変化がないため、2015年の中国株式市場は引続き楽観視できると指摘した。24日付中国証券報が伝えた。
「滬港通」(上海と香港の株式取引の相互乗り入れ制度)の実施により、中国大陸部株式市場の対外開放の足取りが加速し、国際市場における低コスト資金がこのメカニズムを利用して中国大陸部株式市場に流入し始めことで、大陸部株式市場の低バリュエーション大型株が上昇トレンドを迎える。
エクイティファイナンスのルート充実化関連の各政策が実施に移されることに伴い、中国大陸部株式市場は引続き活気に満ちる。ただ、「滬港通」などの新しい取引メカニズムの効果発揮により、株価が二極分化する現象が現れ、大型株はより大きく注目を集めることになる。
香港株式市場との連動が実現されたA株市場で、約定日当日に決済が行われる「T+0」取引制度が再導入されれば、取引に参加できる資金の総額が倍増することとなり、上海総合指数が3000ポイントを上回るどころか、5000ポイントを突破することも大いに可能だという。
「中国証券報」より2014年12月24日