米国の元財務長官のローレンス・サマーズ氏は、先ごろ中国の大手ポータルサイトの「網易(NetEase)」に招かれてエコノミスト年次大会に参加した。その際、中国経済周刊のインタビューに応え「中国が『中所得のわな』に陥ることはない」との見方を示した。サマーズ氏の中国経済に対する見通しは以下のとおり。
【歴史に名を残す経済成長】
中国は過去30年間以上、毎年9%の成長を続けた。8年で倍になるスピードだ。別の言い方をすれば生活水準が35年間で16倍になったことを意味する。このような過去の人類の歴史でなかったことが、このわれわれの時代に起きたのである。後世の歴史教科書で特筆される事柄である。