【必要な市場の調節機能】
中国経済の成長速度が極めて早いため、スピード調整は当然あると考えられる。中国は市場の調節機能をさらにうまく使う必要がある。官民パートナーシップを発展させるとともに、経済に十分な自由度や弾力性が備わっているかどうかも検討しなければならない。
【経済転換にある中国】中国とインドの経済成長の速度には驚くべきものがある。しかし過去一世紀の間に比較的に豊かになった発展途上国の例から考えると、高度成長の期間は短く、最終的には世界の平均成長速度に低下する。一方世界に目を向けると、欧州と日本の経済はこの先も落ち込むが続く。米国経済は2009年の金融危機から立ち直っており、今後は3%程度の成長が見込まれる。BRICSではブラジルが低迷、ロシアが景気後退、中国は経済転換の中にあるといえる。