決して順風満帆ではなかった2014年が過ぎ去り、中国経済にとって肝心な年、2015年がやってきた。中国経済は新常態に入り、高成長から中高成長へと変わっていく。ブルームバーグ社は55、中国は投資や輸出に過度に頼る経済成長のモデル転換に取り組み、消費と市場がより大きな役割を果たせるように力を入れている、と記事で伝えた。経済学専門家とアナリストは、次の5分野が今年の経済構造調整や経済成長を促進する要因になるという。
1、内需が活発に
米モーガン・スタンレーの元チーフエコノミスト、スティーブン・ローチ氏は、「中国経済を消費けん引型の成長モデルに移行させるのは重要な変革の一部だ。先進国にとっては得難いチャンスになる」と話す。イェール大学ジャクソン・イスティチュード・オフ・グローバル・アフェアーズのベテラン研究員ローチ氏は、「中国経済のエンジンが輸出から消費に変わることで、世界その他の国々にも需要をもたらす」と話す。
2、原油価格が下落
「石油やその他大口商品の価格暴落は、激しく揺れ動く最近の世界市場で中国を『大もうけ』させた。中国は石油や石炭、天然ガスの購入コストを抑えることができ、戦略的エネルギー備蓄も安価で蓄えられる」とゴールドマン・サックス元アジアエリアの副主席のケネス・カーティス氏は話す。
現Starfort社社長のカーティス氏は、「エネルギー価格の下落はインフレを低い水準にコントロールし、生産者価格の低下を誘い、利下げする環境を整えた」と分析する。