今年も世界経済フォーラムの年次総会(通称ダボス会議)がスイスで開催される。今年は中国李克強首相やドイツのメルケル首相、フランスのオランド大統領など世界の50名近い首脳や2500名を超えるオピニオンリーダーや実業家、マスコミ代表などが顔をそろえる。ダボス会議が世界から注目される理由は、それがまるで“水晶体”を見るように、世界経済の動向がつかめるからである。今年のテーマは、「世界の新しい枠組み」である。その深い意味は、世界が直面する課題にどう対応するかである。
この1年間、黒海沿岸の紛争は世界の地政学情勢を変え、ロシアと西洋の距離は次第に開いていった。またイスラム国からパリのシャルリー・エブドの襲撃事件までテロが世界中の脅威となった。世界経済は変動を繰り返し、先行きは不透明、金融市場も安定を欠いている。
ダボス会議の創設者のクラウス・シュワブは「世界は政治・経済・社会・科学技術の面で大きな転換点を迎えている。これらの転換はわれわれの従来の考え方を変えようとしている」と語った。
このような激動の時代、世界は中国をなくしてやっていくことはできない。世界が「中国の答え」を待ち望んでいるのである。