▼2015年は改革全面深化の年▼
李克強首相の出席が世界の期待を集めているのは、今回が中国の指導者の今年最初の外国訪問であることと、李克強首相が会議に参加するのは5年ぶり、中国の首相としては6年ぶりの参加であるためだ。 政府関係者によると、李克強首相は今回の同会議で基調講演を行うとともに、国際工商理事会の代表と意見を交換し、クラウス・シュワブとも会見する。李克強首相が基調講演でどのようなメッセージを発するのかが世界から注目されている。
世界が中国に注目するのは、中国の国際問題におけるプレゼンスが高まっているためだ。中国が世界の政治、経済、社会の発展をリードし、ダボス会議ではその中国の動きを知る場となっている。今回の会議には中国から同首相のほか、政府代表団、アリババの馬雲会長などの実業家、林毅夫などの経済学者など80名以上が参加する。世界各国のトップエリートがこれらの中国のトップと直接会話を交わす。
世界が中国に注目するもうひとつの理由は、中国の世界経済に対する貢献度の高さである。IMFの統計によると、2014年の同貢献度は27.8%に達している。クラウス・シュワブは2015年、その貢献度は世界で最大となると予測している。世界銀行の最新レポートは、2015年の中国の経済成長率を、前年の7.4%から7.1%に低下すると予想している。