英紙:交通産業で進む中国の海外展開 鉄道・自動車・航空機

英紙:交通産業で進む中国の海外展開 鉄道・自動車・航空機。 北京から米ボストンへの旅行者の多くは、直航便の就航した海南航空のボーイング777機に乗ることだろう。空港に着いたら、地下鉄ブルーラインのドイツ社製の車両で中心部「ガバメントセンター駅」に向かう。そこで待っているのはスウェーデンメーカーのボルボ…

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発信時間: 2015-01-23 10:02:29 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

北京から米ボストンへの旅行者の多くは、直航便の就航した海南航空のボーイング777機に乗ることだろう。空港に着いたら、地下鉄ブルーラインのドイツ社製の車両で中心部「ガバメントセンター駅」に向かう。そこで待っているのはスウェーデンメーカーのボルボ。少なくともこれまではそうだった。英紙「フィナンシャル・タイムズ」ウェブサイトが伝えた。

中国政府の構想はこうだ。航空機にはボーイング777の代わりに中国商用飛機のC929、地下鉄にはシーメンス社製の車両の代わりに中国北車集団の車両、自動車にはボルボ車の代わりに吉利(ジーリー)のGC9。長距離移動の手段に中国製の航空機・列車・自動車を売り込もうというのが中国政府の夢である。

飛行機を除いては、こうした構想はすでに現実のものとなりつつある。中国北車集団は昨年10月、ボストンの交通系統に地下鉄車両280台を供給する契約を獲得し、業界を仰天させた。契約額は5億7千万ドルに達した。降って湧いたようなこの契約だが、多くの中国の工業の進展と同様、長期にわたるひっそりとした発展と着実な契約の積み重ね、途上国市場での経験蓄積を経て成し遂げられたものだ。中国企業は現在、米国やその他の成熟市場にますます照準を合わせつつあり、世界の鉄道産業には再構成が進んでいる。

中国企業の野心はボストンや鉄道産業にとどまらない。「我々がここに来たのは単独のプロジェクトのためではない」。中国北車の代表者によると、同社はボストンから北米市場全体への進出をねらっている。

中国の自動車について言えば、ニューイングランド地方(米北東部6州)のボルボ車オーナーの多くは気付いていないかもしれないが、同地で人気のこのスウェーデンメーカーは2009年からすでに中国企業の傘下にある。今年からは中国製のボルボ車も米国に小規模輸出されることになっている。

米国の車のオーナーに中国メーカーの自動車、例えばジーリーのGC9を売り込むのは難しい。だがジャガーランドローバーの中国代表のボブ・グレイス氏の言う通り、自動車業界ではおかしなことが起こるものだ。「格安ブランドだったチェコのシュコダはフォルクスワーゲン傘下に入ることで有名ブランドへの転身を遂げた。多くの変化は短期間で起こる。中国企業に必要な時間も予想よりはるかに短いものとなる可能性がある」

さて中国製のC929がボーイング777に取って代わる日は来るのだろうか。野心あふれる中国の官僚でさえも、こればかりは少なくとも数十年の時間を要するはるか先の夢であることを認めざるを得ないだろう。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年1月23日

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