2014年 北京におけるPM2.5の濃度は4%低下

japanese.china.org.cn  |  2015-01-27

2014年 北京におけるPM2.5の濃度は4%低下。

タグ:PM2.5 濃度 

発信時間:2015-01-27 15:05:38 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

昨年の北京におけるPM2.5(微小粒子状物質)の実質平均濃度は4%低下したものの、政府が掲げた5%低下という目標には「1%未達」という結果に終った。今年の目標も困難が予想されるものの、5%の引き下げである。「大気汚染問題について、昨年は全市が一丸となって大きな努力をした。多くの市民が積極的に参加し、公務に尽くしてくれた。しかし目標まであと1%届かなかった」1月23日に開催した北京市人民代表大会の政府活動報告で、王安順市長はでこう述べた。 政府は重要プロジェクトとして、今回初めて大気汚染対策について特別報告を行い、その後、参加した700名がこの「1%未達」をどう埋めるかについて議論を戦わせた。 

2014年、北京の大気汚染対策は優れたものであった。プロジェクトはすべて前倒しで行われ計画以上の達成率であった。実際、大気汚染物資の排出量は大幅に減少し、その成果は「1%未達」で括られるものではない。PM2.5を例にとれば、14年の「1級優」の日数は93日と、前年に比べ22日(31%)増加。また「重汚染」の日数は45日と、同13日(22%)減少した。周辺地区の協力もあって「APECブルー」も実現した。 

「かつてない力を尽くしたものの、任務は依然困難であった」この代表者らの言葉に、昨年の大気汚染対策の実態が示されている。「北京市大気汚染条例」が実施されるのに伴い、汚染行為に対する罰則は過去にない厳しい処置が取られた。活動報告によると、北京市の全環境保護部門が検査した各種の汚染企業の数は10万社以上、環境違法行為の立件件数は2921件となった。また罰金の総額は前年比4倍と、初めて1億元を突破した。このほか粉塵や焼却などに関する大気汚染案件についても、件数で1万件、罰金で4099万元の規模となった。 

 


 

石炭の排出量については、14年は全市で280万トンを削減し、近年で初めて2000万トンを下回った。公共交通ラインは62キロ延長し、総距離は527キロに達した。年間の自動車増加台数は24万台から15万台に減少し、そのうち2万台は新エネ自動車だった。廃棄した古い車両の数は47万6000台に達し、11台に1台が更新されたことになる。   汚染企業については392の企業が整理され、鉄鋼・セメントなどの高消耗・高排出の企業の建設が全面的に禁止された。粉塵がコントロールできない26の家族企業も入札資格が停止された、等である。 

こうした努力に関わらず、PM2.5の引き下げ目標が達成できなかった原因は何であるか?環境保護業界の専門家によると、昨年の北京のPM2.5は「重汚染」の持続時間が長く、ピークの濃度が高いという特徴があった。「重汚染1日の濃度は、1級優の濃度の10日分に相当する」ため、年間の平均濃度が上昇したという。 北京市政府は、2015年の重点対策として次の5点を挙げた。◆「法治」環境保護関連法と刑法などのリンクを強める◆「排出削減」石炭の総排出量を1500万トン前後まで下げる◆「管理」ネットワーク管理を強化し、粉塵排出費用を徴収し、道路清掃業務の範囲を拡大する◆「緊急」重汚染対策を改定する◆「連携」汚染対策の中期計画を共同で策定し、共同取締り機能を強化する、の5つである。

 

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年1月26日

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