共同通信社によると、テレビ事業で赤字の続く東芝は、この3月でカラーテレビの海外の開発、販売から撤退する。海外市場は北米、欧州、アジアに及ぶ。中国電子商会の陸・副事務局長は「東芝の海外市場からの撤退には主にふたつの理由がある。ひとつは家電産業の成長が見込めなくなったこと。もうひとつは、東芝やパナソニックなどの日本の家電企業における技術力が、その投資量の少なさから、韓国のサムスンやLGなどに太刀打ちできなくなったこと。このためテレビ事業から他の事業にシフトすることを考えている」と指摘する。
海外市場から撤退するのは東芝だけではない。三洋電機も国美電器に中国での経営権を譲渡し、パイオニアも蘇寧電器にブランドを供与した。シャープは北米市場でのブランドを百思買(Best Buy)に供与、欧州市場ではUMCに供与した。パナソニックも中国でのテレビ生産から撤退し、OEM生産に切り替える。