中国の通貨(yuan)には複数の略称が当てられている。「CNY」は「中国の元」を指し、「RMB」は「人民幣」のピンインの頭文字を取ったものだ。
ロイヤルバンク・オブ・スコットランド(RBS)のアジア太平洋地区のCEOを務めるジョン・マコーミック氏は金融専門誌「Euromoney」に寄稿し、人民元が主要国際通貨となる傾向は高まっていると認めている。
マコーミック氏は、「G7各国の状況から言えば、中国が人民元をIMFの準備通貨バスケットに入れることのできる可能性は高い。実現すれば、人民元の国際舞台での地位を大きく高めることになる」と指摘している。
中国は2007年、人民元建てのいわゆる「点心債」市場の設立によって人民元国際化のプロセスを開始した。中国はまた、アフリカの発展途上国やバングラデシュやパキスタン、ミャンマーなどのアジアの隣国が人民元での貨物貿易決済を行うことを奨励している。中国との決済はそれまで、米ドルと連動した為替レートで行われていた。中国はさらに、発展途上国との人民元取引を低金利の貸付金で支援する措置も取っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年2月8日