タクシー配車アプリを提供する快的打車と滴滴打車は14日、共同で次のような声明を発表した。二社は戦略的な合併を実現し、新会社が共同CEO制度を実施するが、業務は以前と同様にそれぞれ独立して行う。
双方は次のように表明した。新会社は共同CEO制度を実施し、滴滴打車の程維CEO及び快的打車の呂伝偉CEOが同時に共同CEOを兼任する。二社の人員組織構造に変化はなく、業務を継続的に平行して発展させ、各自のブランドと業務の独立性を保留する方針だ。
調査会社の易観国際が2週間前に発表した『中国タクシーAPP市場四半期別モニタリング報告2014年第4四半期』データによると、2014年末までに、中国打車(中国でのタクシーを呼ぶ)のAPP累計アカウント規模は1億7,200万件に上り、このうち、快的打車が56.5%、滴滴打車が43.3%を占めた。この割合は、中国のタクシーAPP市場の累計アカウント件数のシェアにおいて上位に位置している。
合併が独占的行為になるかどうかという疑問について、双方は都市の旅に出る市場は非常に大きく、タクシー配車アプリを利用してよそへ行くお客様はそのうちのわずかな割合を占めるに過ぎず、同業界に参入する事業者は相当多いこともあり、独占行為にならないと回答した。
合併で運転手手当をめぐる競争が終結するかどうかについて、双方は次のように述べた。一定の期間に、即効性のある手当ては依然として存在する。市場は大きく、新しいユーザーと市場を育成するには、やはりコストが必要になる。今後にかけて、より多くのエネルギーを製品と技術に注入していく。
(新華網日本語)2015年2月15日