▽国有企業改革:地方で大きな動き
人民代表や政協委員の「1ベルト、1ロード」に対する高い関心は、新たな経済成長モデルを求める中国の姿を表しているものと言える。一方、国有企業改革をめぐる熱い議論は、難題に着手しつつある中国の改革の決意を示しているものと言える。全国政協第12期第3回会議の2日の記者会見に現れた今大会報道官の呂新華氏によると、大会発言の機会は今年、3回用意されており、改革の全面的深化をめぐって、経済やエコ文明建設などについての委員の発言が用意されている。
国有企業改革は昨年から徐々に始まってはいるものの、国有企業の「非行政化」を進め、独占への依存や低効率、腐敗に立ち向かい、市場競争力を本当に高めるには、まだ重い任務と長い道のりが待っている。この問題に詳しい専門家によると、中央企業責任者の報酬改革が始まっている現在、次は、地方の国有企業責任者の報酬に手を付ける番となる。すでに全国22省(自治区、直轄市含む)が、所属地方国有企業責任者の報酬改革に今年乗り出す計画であることを明らかにしている。地方の国有企業改革はまもなく実質的な一歩を踏み出すことになる。