国家原子力安全局の郭副局長によると「中国では1985年に原発第一号を建設以降、重大なセキュリティ問題は発生していない」とされ、別の政府関係者も「中国の原発の安全は国際原子力機関の定める安全基準合致している」と説明している。 原子力機関は原発事故を7レベルに区分しているが、「第1レベルの事故は、原発作業員に対する安全に関するもので周辺の地域に影響はないものだ。中国では過去20年間、原子力セキュリティに厳格に対応しており、第1レベル以上の事故は発生していない」(原子力安全局員)という。
国家エネルギー局局長を務めたこともある張国宝氏も「近代的な技術とこれまでの安全性の経験によって、原子力エネルギーは安全に利用できる」と強調している。
このほか中国政府は、国家原子力発電技術公司と中国電力投資公司の合併を計画しているとされる。合併によって中国の国産原子力発電市場が拡大し、海外に向けて、資材の購入・建設・運営までのワンストップサービスが可能になる――というのが関係筋の見方だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年4月3日