中国にとっても、周辺地域との相互接続の積極的な推進の意義は、経済の範囲内に収まらない。中国はインドシナ半島諸国の経済がより発展し、政治がより安定することを心から願っている。周辺地域のインフラ整備の推進は、地域経済の発展をけん引する。これは中国による平和で安定した周辺環境の構築を促す。タイはその重要な部分であり、中国がタイの鉄道建設の主導権をあっさりと放棄することはない。
インドシナ半島の鉄道建設の主導権を巡る中日の争いの中、タイは「賢明」にバランスを取り、駆け引きをしている。自力では困難な高速鉄道プロジェクトにも、実現の可能性が見えてきたようだ。中国とタイの鉄道建設に関する新たな交渉は、5月に昆明市で実施される。タイにその意向があれば、より多くの鉄道プロジェクトが打ち出されることだろう。
タイのみならず、中日はベトナム、ラオス、カンボジア、ミャンマーなどのインフラ整備の建設を巡り、競争を激化させている。中日の競争は客観的に見て、資金・技術支援を求めるインドシナ半島諸国に利益をもたらす。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年4月15日