中国経済成長の減速や不動産市場の低迷が予想される中、中国株式市場は第一四半期なお世界で雄を唱え、上海綜合指数は2008年4月以来の最高値をマークした。香港独立研究公司シュルテ・リサーチのポール・シュルテCEOは中国株式市場好調の三大理由を挙げた。
一、アジアインフラ投資銀行(AIIB)の創設。AIIBは今週発足される。中国は500億ドルの始動資金を投入する予定で、資本金の総規模はすぐ1000億ドルに達する可能性が高い。
国際通貨基金(IMF)のクリスティーヌ・ラガルド総裁は北京を訪問した際に、「AIIBとIMFには幅広い協力する余地がある」と表明した。最も興味深いことは、南中国海をめぐって中国と争いのある全ての国がAIIBへの参加を申請していること。中国にとっては、AIIBの設立は本国の政治成熟度とアジア問題への参加度合を高める上で重要な一歩を踏み出したことを意味するものだ。