5日連続で下落し続けていた人民元対ドル直物(スポット)レートは、15日に猛反発した。
同日、人民元対ドルスポットレートは1ドル=6.2052元で引け、前日と比べて0.11%上昇し、1日の上昇幅として7年ぶりの高水準を記録した。また、中国通貨当局の人民元対ドルレート基準値は同日、1ドル=6.1340となり、前日から67ベーシスポイント上昇し、3日連続の下落傾向から上昇に転じた。
3月、中国の輸出と輸入が再びマイナス成長となり、当面経済を支える内需と外需が不足し、経済の下振れ圧力が依然大きいことが浮き彫りになっている。
ゴールドマン・サックスは研究報告で、「中国政府の輸出拡大への期待が大きく、3月中旬以降の短期的反転上昇を終えた人民元レートは、再度下落局面を迎える可能性が大きい」と指摘した。