中国国家統計局が15日に発表したデータによると、今年第1四半期の中国の経済成長率は7%となった。このデータをいかに理解するべきだろうか?このデータはどのようなシグナルを出したのだろうか?
・主要指標は合理的な範囲内にある
成長率の合理的な範囲は、中国の経済成長率を測るものさしだ。国家統計局の盛来運報道官は、「第1四半期の都市部の新規雇用は320万人で、消費者物価指数は安定的に推移している。第1四半期の経済成長率がやや低下したが、主要指標は依然として合理的な範囲内にあることを示した」と述べた。
主要指標は合理的な範囲内にあれば、GDP伸び率にこだわり過ぎる必要はない。ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は、「経済成長率そのものは懸念材料ではない。構造改革を深化させることができれば、中国経済は力強い成長を維持するだろう」と報じた。
・三大経済けん引役が強化されている
消費・投資・輸出の需要という三大経済けん引役の分析は、経済運営の状況を判断する重要な枠組みだ。
「新常態」(ニューノーマル)における三大経済けん引役のうち、投資では一連のインフラ・国民生活プロジェクトを開始し、公共財などの効果的な投資を拡大する。消費では新たな成長点の育成を加速し、小川を集めて大河とし、消費を経済成長をけん引する強い原動力にする。輸出では海外貿易の安定成長とモデルチェンジ・グレードアップを促し、輸出競争の新たな力を形成する。