中国5大国有商業銀行の1つである中国銀行の国際金融研究所副所長の宗良氏は、「中国にとって、今後一時期の人民元レートはバスケット通貨に対して概ね安定を保つ一方で、ドルに対してやや下落する基調を維持することが望ましい。これは貿易の安定にプラスだ。人民元レートは当面狭いレンジで上下の変動を繰り返す可能性がある」と分析する。
「この前の調整を経て、ドル指数が再び100ポイントに迫ったことは、人民元の圧迫要因となっている。しかし、総合的に見ると、人民元のIMF特別引出権(SDR)の通貨バスケットへの導入などの要因もあり、中・短期的に見て、人民元レートは激しい変動が続く状況となるだろう」と話すアナリストもいる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年4月16日