今回の強気相場により、投資家は差額分の莫大な利益を手にしており、その資産収入の基礎を固めている。しかし長いスパンで見ると、安定的で信頼性の高い株式市場の収益は、主に業績に支えられる配当から得られる。株投資にはキャピタルゲインと配当という2つの収益があるが、配当の方が魅力的だ。株そのものは配当を得るための証憑であり、差額分の利益は副産物に過ぎない。ゆえに配当は投資家が収益と流動性を手にするための、最も重要なルートである。
海外の成熟した株式市場では、長期的な収益の約4割が配当から得られている。そのため株投資を市民の資産収入の重要な部分にするためには、スローで長期的な強気相場が必要だ。現状を見ると、今回の強気相場がそうなる可能性が存在する。上海総合指数は4000の大台に乗ったが、現状を見る限り投資家の資産効果は初歩的に形成されたばかりだ。巨額の貯蓄が株投資に向けられており、かつ非常に高い潜在力を秘めている。今回の株高の後押しをするマクロ的改革も同時進行中だ。