アジアインフラ投資銀行(AIIB)の創設メンバーが15日、57カ国に決定した。アジア、大洋州、欧州、ラテンアメリカ、アフリカの5大州から参加国が集まった。これによってAIIBが構想の段階から実質的な準備段階に移ることになる。
AIIBは今後どう進んでいくのであろうか。ある国際金融の専門家は「今後各方面が規約、ガバナンス、運営基準、投融資メカニズムなどの規則の細目について協議を行っていく。このことがAIIBの運営成功のカギを握る」と指摘する。制度の革新と協力・ウインウインがキーワードとなることは間違いないという。
新興国が主導したこのアジア地区における多国間開発機構に対して、一部の西側の国やマスコミが疑問を抱いている。しかし先の専門家は「AIIBが設立されるのは現行の多国間開発機構が不完全であるからだ。したがってその制度設計は、単に既存の基準や規則と同じであってはならない。これまでの経験を吸収した上で、発展途上国のインフラニーズに対応した、よりよい規則を制定する必要がある。そうしてこそAIIBの運営は既存の開発機構より優れたものになる」としている。