世界最大の自動車市場において、多くの人が新車購入を選択している。従来の消費者は購入を見送っているが、中国で中古車が取引され始めている。外国の自動車メーカーは、中古車から利益を得ようとしている。AFP通信が伝えた。
中国における中古車と新車の販売の比率は約1:4となっている。欧米はその逆で、3:1だ。また中国には新しいものをありがたがる文化があり、他人が用いたものを使おうとしない。また監督管理の不備により、購入者は中古車の品質を疑問視している。しかし自動車市場が成熟に向かっており、かつ新車のナンバープレート登録制限も人々の意識を変えつつある。
中国自動車流通業界の統計データによると、中国の昨年の中古車販売台数は16.3%と急激に伸びたが、新車は6.9%の増加にとどまった。フォードのマーク・フィールズCEOは、「当社はディーラーとの中古車販売の協力を検討している。特に1台目を購入した消費者は現在2台目の購入を検討しており、多くのチャンスがある」と述べた。
各高級ブランドは経済成長率の低下で深刻な損失を被ったが、中古車市場のチャンスを伺っている。アウディ中国部門社長のDietmar Voggenreiter氏は、「車を買い換える消費者が増加しており、当社はこの事業の準備を整えなければならない。現在は1台の新車を販売するたびに、1台の中古車を回収している。これは中古車を通じ、多くの消費者に高級ブランドを楽しんでもらう方法だ」と話した。
アナリストは、「アウディなどの自動車メーカーの場合、低所得層に的を絞ることで中国市場でのシェアを高められ、なおかつ新車のブランドイメージを損ねることもない」と分析した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年4月27日