中華能源基金委員会が中国社会科学院経済研究所・社会研究所エネルギー研究室主任の徐小傑教授と共同出版した「2015世界エネルギー中国展望」(英文版)がこのほど、ニューヨークで発表された。報告書は、2030年に世界のエネルギー消費構造の最適化プロセスを迎えるとして、その中で中国の新エネルギー政策の調整が全世界とりわけアジアのエネルギー構造の最適化を推進すると指摘。中国は世界のエネルギー発展の重要な要素であり、同時にその安全システムを再構築する重要な力であるとの見方を示した。
報告書はまた、中国の石炭・石油・原子力・再生エネルギーに対する需要が国際エネルギー機関(IEA)の予測数値を下回り、天然ガスについては同予測数値を上回ると指摘。このことがアジアのエネルギー構造の最適化に寄与する要因だと分析した。
また中国の炭素排出量の全世界比について、IEAの予測を1~2ポイント下回るとの見通しを発表。2020年と2025年以降のその予測の差は大きくなるとしている。中国は今後、世界のエネルギー構造の最適化と地球温暖化防止のために大きな貢献を果たしていくという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年5月3日