河北省の燕郊鎮に住む曹さんは、傍矢状髄膜腫に罹ったため、北京天壇病院の専門医のところで治療したいと思った。しかし河北省に住んでいるため、北京の病院で治療することは困難だ。だが驚いたことに地元の燕達病院は、北京天壇病院神経科主任、郭爾安医師を紹介してくれた。
燕郊鎮に住む80歳の劉おばあさんは、戸籍は北京だ。脳血栓を患っているが、もし北京天壇病院で手術をするなら少なくとも1か月待ちとなる。俗に慢病は養生、急病は治療という。脳血栓になった80歳の老人にとって、1か月も待つのは無理な話だ。病人と家族を安心させたいと考えた医者は、老人を燕達病院に入院させ、天壇病院の医師に手術をしてもらうことを提案した。果たして、劉おばあさんが燕達病院に入院して1週間もかからないうちに手術が行われ、その後の回復も速かった。後遺症が残ることもなかった。
河北省の燕達病院は、北京の大病院と提携している。2014年5月9日、燕達病院は北京朝陽病院と全面的提携し、北京朝陽病院河北院区を設立した。同年11月18日、北京天壇病院とも提携し、「天壇・燕達脳科センター」を設立した。これによって、燕郊鎮の人々は近所にいながら朝陽病院と天壇病院神経科の専門家から治療を受けられるようになった。
河北の病院は相対的にベッド数が多いだけでなく、費用面でも有利だ。郭爾安医師は「北京の病院に行けば専門医に予約するだけで300元かかるが、燕達病院なら100元ちょっとで済む」と述べる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年5月16日