アマゾンのスマート化がさらに進展を遂げた。アマゾンがこのほど発表したところによると、昨年にうち出したモバイルワイヤレススピーカー「Echo」の最新のバージョンアップが完了し、ユーザーは今後、Echoを通じ、音声での指令によってアマゾンで買い物ができるようになる。「北京商報」が伝えた。
具体的な操作はこうだ。ユーザーはまず指定されたキーワード(初期設定では「Alexa」)を言い、次に「re-order」(また買い物します)と言った後で購入する商品の名前を言うと、Echoがユーザーの過去の注文リストの中から当該の商品を探し出し、ユーザーが確認すると購入が確定する。購入しようとする商品が過去のリストにない場合は、Echoがユーザーにおすすめの同種商品を紹介し、商品の名前や価格などの情報を提供する。同種の商品がない場合、Echoは商品の名称をユーザーの購入予定リストに保存する。注文を取り消したい場合は、音声での指令により手続きすることができる。
当初、Echoが購入を招待する形で販売サービスを開始した時、利用できる機能は音楽・動画の配信、注意事項の設置、一部の問題についてのQ&Aなどに限られていた。だがそれから半年余りの間に、アマゾンは少しずつ機能のバージョンアップと改善を進め、楽曲コントローラーの選択肢が増えただけでなく、ウェブサービスの自動連携サービス「IFTTT」に対応するようになり、さらにフィリップスの照明システム「ヒュー」やベルキンのリモートスイッチもカバーした。ソフトウエアの開発キットも開発が進行中だ。今後はより多くの設備との連携が実現するとみられる。ただ現時点では、Echoは購入を招待されたケースにしか対応していない。価格は、アマゾンPrimeの会員であれば149ドル(約1万7800円)、非会員は199ドル(約2万3800円)となっている。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年5月18日