今年初めに発売されたカムリのリニューアル車とクラウンのモデルチェンジ車は、ターボエンジンを搭載してミドルクラス・ハイクラス自動車市場の開拓を狙っている。クラウンはまず2.5リッター車をうち出し、それからすぐに中国初のターボエンジン搭載の「クラウン2.0T」の年内発売を明らかにした。このほど発売された次世代ハイランダーには新しい2.0Tエンジンが搭載され、これまでの2.7リッターエンジンに代わることになった。トヨタはハイランダーが15年に7万5千台を売り上げ、通年の全車種の販売量目標40万台の達成を目指すとしている。メディアの報道によると、これからは2.0Tエンジンがトヨタの中国市場での主力製品になるとみられる。また広汽トヨタにはすでに新型2.0Tエンジンの投資生産についてはっきりとした計画があり、毎年10万台を生産するとしている。
国内市場でターボ技術を最も早く投入した日系メーカーの日産も、かねてよりターボエンジンに取り組んでいる。高級ブランド車「インフィニティ」が昨年11月にうち出した国産「Q50L」は、全車に2.0Tエンジンを搭載しており、今年3月に販売したQ50シリーズ車1714台のうち、Q50Lは1490台を占めて、昨年11月の発売以来の月間販売量を記録した。
日系ブランドは数年にわたり力を蓄えて発展の機会をうかがっていた。爆発的な伸びは達成していないが、今年に入ってから現在までの業績は、小幅な伸びながら動きを止めることがなかった。だが古い車種の売り上げ不振などの影響もあり、日系車が全面的な復活を遂げたいのなら、なおしばらく戦略を調整し市場に対応するための時間が必要になる。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年5月19日