英デイリー・テレグラフは19日、「今回の訪問は、これまで米国の裏庭とされていた中南米における、中国の存在感を浮き彫りにした。中国の首脳は今年1月、今後10年内に同地域に2500億ドル規模の投資を行い、ベネズエラの石油、ブラジルの鉄鉱、ペルーの銅鉱を開発すると宣言した。しかしブラジルの経済評論家は、中国が約束した投資がどれほどの収益を生むかは不明だと指摘した」と報じた。オーストリアのスタンダード紙は、「中国と中南米の歩み寄りは、多極的な世界秩序を象徴している。米国の中南米における強硬な政策は、歓迎されていない。中国との協力は歓迎されており、欧州は中南米で徐々に影響力を失っている」と伝えた。
韓国紙・ソウル経済の19日の記事は、「南米大陸が中国の五星紅旗(中国の国旗)で埋め尽くされている。中国資本の大規模な中南米進出に伴い、中国の中南米における影響力が日増しに拡大している。これは米国の強い危機感を生んでいる。中南米諸国の中国経済への依存度が強まれば、それだけ米国の現地における覇権が脅かされるからだ」とさらに大げさな内容だった。ロシアメディア・スプートニクは18日、中国とブラジルの協力はその他の中南米諸国に対して、「米国の帝国式の管理から離れ、最後通告や命令を伴わないその他の発展・協力方法を模索する」というメッセージを伝え、新しい有利な条件を形成していると報じた。