【差別化を図るAIIB】
AIIBの資本金は1000億ドルだが、優待貸付や手形割引などを利用すれば、少なくとも数兆ドル規模の投資を動かせる。
一部メディアが会合に加わる創設メンバー国から得た情報によると、今回は融資審査において高官に強い権力を与えることで方針決定の効率を高め、同時に取締役会の拒否権も留めることについて重点的に議論することになる。
シンガポール華字紙『聯合早報』は、「AIIBがこうするのは、世界銀行やアジア開発銀行などの、その他の多国籍機構のイメージとの差別化を図るためだ。発展途上国が後者に対して、融資条件が多すぎ、受理が遅すぎると不満を漏らしているからだ」と報じた。
もう一つ大きく異なる点は、AIIBの各創設メンバー国を代表する取締役会のメンバーが、AIIB本部に駐在しない可能性があることだ。こうすることで運営費を削減し、多くの資金をプロジェクトに向けられると分析されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年5月21日