中国国務院は、李克強総理の署名を経て「メード・イン・チャイナ2025」の企画文書を発表した。中国「製造強国」戦略の10か年行動計画を示したものである。
目標:世界の製造強国になる この文書では、製造強国戦略の行動計画を実施するにあたり、最初の10か年の明確な目標を掲げている。約30年の努力を通じて中国は世界的な製造大国となった。これを踏まえ「メード・イン・チャイナ2025」では三段階の戦略を立案している。第一に、2025年までに世界的な製造強国のひとつになる。2035年までに製造業全体が、世界の製造強国の中で平均レベルになり、新中国が成立して百年が経った頃(2049年)には、製造大国としての地位を確固たるものとし、総合的実力が世界製造強国の中でもトップクラスになる、というものである。
これはつまり2025年には中国の製造業のレベルが製造強国であるドイツや日本に近づくことを意味すると、工業情報化部の苗圩部長は解説する。工業化を実現させ、世界の製造強国としての存在感を高めるのだ。