中国の李克強総理の中南米歴訪の3番目の目的地は、ペルーだ。李総理の今回の中南米歴訪で、「両洋鉄道」(太平洋沿岸と大西洋沿岸を結ぶ鉄道)構想が、より鮮明になりつつある。
李総理は5月22日にリマで、ウマラ大統領と共同記者会見を開いた際に、「中国はブラジルやペルーと、両洋鉄道のフィジビリティスタディを共同実施することを決定し、3カ国の作業チームの作業を加速することで合意した」と発表した。
李総理は、「両洋鉄道の一日も早い実質的な進展を目指し、環境と生物の多様性の保護を前提とし、沿線の経済発展を促し、南米大陸の産業化と都市化を加速する」と表明した。
李総理は訪問によって、ペルーに進出した中国企業の発展に新たな支援をもたらした。李総理は現地時間5月23日にリマで、在ペルー中国企業座談会を主宰した際に、政府が政策によって企業の海外進出の支援を継続することを確認し、かつペルーとの意思疎通を強化し、中国企業のためにより良い経営環境を形成すると述べた。