人民元はますます多くの国で人気通貨になっている。国際銀行間通信協会(SWIFT)の最新報告によると、4月、人民元は世界決済通貨NO.5の地位を保ち、アジア太平洋地域、中国本土、中国香港における最もよく使われる決済通貨となった。専門家は、「人民元の地域化という傾向が現れ始めているが、将来「一帯一路(シルクロード経済ベルトと海上新シルクロード)」戦略の推進に伴い、世界最長のこの経済回廊では新たな人民元流通地域が形成され、人民元の国際化プロセスを加速させる可能性がある」と指摘する。
近年、国際貿易取引における人民元決済の比率が急速に上昇している。SWIFTが公表した報告によると、4月、世界トップ4の決済通貨は順次ドル、ユーロ、ポンド、円で、人民元は5位に入り、シェアが3月の2.03%をやや上回り、2.07%となった。
特に中国の近隣であるアジア太平洋地域、たとえばフィリピン、マレーシア、インドネシア、シンガポール、ラオス、ミャンマーといった東南アジア諸国、およびロシア、センターアジア5カ国、朝鮮、モンゴルといった東北アジア諸国では、人民元は格別に注目されている。統計によると、2012年4月から2015年4月までの3年間、アジア太平洋地域と中国大陸・中国香港間の人民元決済規模が従来の4.27倍に拡大し、地域内決済通貨ランキングにおいて人民元が従来の5位から首位に躍り出た。