5月末現在、G7とBRICS諸国の第1四半期GDPデータが出揃った。データによると、ユーロ圏諸国では景気回復の兆しが現れ、米国と日本も緩やかな回復傾向を辿っている一方で、ロシア経済は6年ぶりの景気減速に転じた。また、インド経済は急成長を遂げている。中国経済は減速しているものの、第1四半期の7%という経済成長率は依然としてG7を上回った。アナリストは、「世界主要エコノミーの経済発展は2015年にアンバランスな状況となる」と見ている。
G7メンバー国のなかで、第1四半期の前年同期比GDP成長率が最も高いのは米国の2・7%で、英国と日本が同じ2.4%、カナダが1.4%、ドイツが1.1%、フランスが0.7%、最下位のイタリアは横ばいだった。
BRICSのなかで、第1四半期の前年同期比GDP成長率が最も高いのはインドの7.5%で、中国が7.0%、ブラジルが6.5%、南アフリカが2.1%、ロシアは-1.9%となった。