米ウォール・ストリート・ジャーナルは6月9日、中国電子商取引大手アリババの馬雲(ジャック・マー)会長の公開書簡を掲載した。「中国は米国の中小企業に希望をもたらす」と馬会長が述べた。馬会長はアリババの米国における戦略を説明し、「アリババは米国の創業者の商品を、拡大を続ける中国のボリュームゾーンに販売する。米国に雇用機会をもたらすほか、米国の対中輸出の拡大につながる」とした。
馬会長は「中国のネット通販利用者の海外からの購入額は、2010年から10倍に拡大し、20億ドル未満から2014年の200億ドルに増加した。この市場は高級衣料品やアクセサリーばかりではない」といったデータを紹介し、「中国人消費者は生鮮食品、マタニティ・ベビー用品、化粧品といった、さまざまな高品質の商品をネット通販で購入しようとしている。また彼らは米国や欧州の商品を求めている」と締めくくった。