モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)は、1年間の審査と投資家の評価を踏まえ、中国A株へのMSCIインデックスの採用を当面見送ることを決定した。理由に市場介入に関する問題があり、その解決が待たれるとしている。MSCIは現地時間の6月9日、ジュネーブで世界市場分類審査の結果発表し、中国A株は世界基準のインデックスの採用途上にあると述べた。ブルームバーグが報道した。
前回の先送りと異なるのは、中国証券監督管理委員会がワーキンググループを組織して問題の解決にあたっていることを、MSCIの声明ではっきりと述べられていたことである。MSCIは、「我々は光栄に考えている。なぜなら中国証券監督管理委員会は、我々が国際投資家の要求に対する専門性を有することを認めたからだ。我々は同委員会と有意義な協力をしつつ、中国A株市場がより開放されることと、MSCI新興市場インデックスが採用されることを期待している」。