国務院新聞弁公室は13日、2014年の中国の貿易輸出入状況を発表した。税関総署の鄭躍声報道官は、貿易状況全体に関して「中国経済が新常態(ニューノーマル)に移行するのに伴い、中国の対外貿易も安定成長・構造調整・質の向上を特徴とするニューノーマルに移行している。15年の貿易の増加は14年を上回る」との見方を示した。 14年の貿易総額は26兆4300億元と、前年比2.3%増加した。そのうち輸出が4.9%増の14兆3900億元、輸入が0.6%減の12兆400億元となった。その結果、貿易赤字は45.9%増の2兆3500万元に拡大した。ドルベースでの伸び率は総額で3.4%増、輸出が6.1%増、輸入が0.4%増だった。
貿易を取巻く外部環境については「14年は、世界経済に大きな回復が見られなかった。先進国の経済は、米国が回復したものの、欧州が停滞し、日本も2四半期連続でマイナス成長に陥った。新興国の経済も景気減速が一段と進行し、これら中国の貿易パートナーの経済不振によって、中国の輸出入も伸び悩んだ」と説明した。 貿易パートナー別の輸出入については、EUと米国がそれぞれ、3兆7800億元(8.9%増)、3兆4100億元(5.4%増)と増加した半面、香港と日本が2兆3100億元(7.2%減)、1兆9200億元(1.0%減)と減少した。
このほかアセアン、アフリカ、ロシア、インドなどの新興国との貿易は、2兆9500億元、1兆3600億元、5851億元、4335億元と、それぞれ7.1%増、4.3%増、5.6%増、6.8%増となった。 日本との貿易に関して鄭報道官は、「日本は中国にとって5番目に大きな貿易パートナーであり、その貿易総額が全体に占める割合は7.3%である。輸出と輸入は9186億元(1.4%減)、1兆元(0.5%減)とそろって減少した」「中日貿易が減少した背景には、日本経済が低迷したことに加え、別の要素もある。真に望むことは、日中経済貿易が安定的に発展することと、貿易関係の回復基調が確固たるものになることであり、それによって、ウィンウィン関係が真に築かれることである」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年6月15日