中国国家エネルギー局が15日発表したデータによると、5月の中国の電力使用量は4567億キロワット時となり、前年同期比で1.6%%増加した。2カ月連続の上昇であると同時に、5月の伸び幅が前月を0.3ポイント上回った。
「電力使用量の低いペースでの成長が第二次産業の伸びが減速していることによる影響が大きいが、すでに安定的な上昇傾向を見せており、サービス業の急成長が電力使用量の安定化に貢献している」と、専門家が指摘する。
また、1-5月の中国の電力使用量は2兆1889億キロワット時で、同1.1%増。産業別の電力使用量をみると、第一次産業が335億キロワット時で同0.8%減、第二次産業が1兆5732キロワット時で同0.8%減、第三次産業が2810億キロワット時で同8.3%増、都市部住民による電力使用量は3012億億キロワット時で同4.9%増だった。
中国石油大学工商管理学院の劉毅軍氏は、「景気減速圧力が増す中、第三次産業とりわけサービス業の活性化が電力使用量全体の安定的な伸びを下支える主な要因となっており、電力使用量構造の合理化が進んでいることが示された」と話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年6月16日