日本経済産業省による最近の調査結果で、アジア市場において日本企業が成長力に乏しく、欧米企業に及んでいないことが分かった。単価の高い製品では、ドイツ企業の売上高が日本企業を上回っている。同調査結果は7月に公表する通商白書に盛り込まれるという。
今回、日本経済産業省は世界企業ランキング上位357社に対して調査を行い、2006年から2013年までアジア太平洋地域におけるこれら企業の売上高を比較した。
2013年の日本企業の売上総額がトップを君臨し、全体の40%を占めた。しかし、年平均売上成長率を見ると、日本企業はわずか3.6%で、米国企業の11.2%、欧州企業の10.1%、アジアのその他の国の企業の8.5%と比べ、大きい開きがある。これについて、日本経済産業省は「強みを持つはずのアジア市場において日本企業が成長力に乏しく、欧米とアフリカ市場においても成長鈍化傾向を辿っている」と憂慮を示した。