調査結果では、2014年の中国向け輸出品の産業別輸出量・単価が上昇した品目の割合も算出された。
中国向け輸出品全体を見ると、輸出量・単価がともに上昇した品目の割合は日本が14.5%、ドイツが39%だった。このことから、ドイツ企業が良好な成長傾向を保っており、価格競争を避けつつ売上高の拡大を実現できたことが分かる。
分野別に見ると、自動車産業では、輸出量・単価が同時に上昇した品目の割合は日本企業が99.4%、ドイツ企業が88.8%と、拮抗しているが、輸出額の伸び率に関しては、ドイツは日本の204%を遥かに上回る833%となった。中国市場におけるドイツ企業の成長力がより強いものだということが伺える。