英ロイター通信は14日、6月29日にブリュッセルで開催されるサミットにおいて、EUの新しい「インフラ基金」に中国が数十億ドルの投資を表明する可能性があると、共同声明草案を引用するかたちで報道した。具体的金額は不明だが、大きな影響力を持つ中国の札束外交の最新動向といえる。
共同声明草案によると、この協議は9月に開かれる会合で最終的に決定される。見返りとして中国は、「一帯一路」計画で多くの投資を望んでいる。
ロイター通信は、巨額投資によって中国が本基金を支配する恐れがあるとし、EUは現在、これに対して厳格な規定を設けているという。また、「EUインフラ基金」の中国参加はアメリカとの摩擦を引き起こすと指摘している。ワシントンは北京の影響力が不断に高まっているのを警戒している。
しかしEU委員会の財政部顧問のアレッサンドロ・カラーノ氏は「中国はもはや大投資家だ。何の偏見も持つ必要はない」と述べている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年6月16日