人人網、世紀互連などの米国上場の中国企業が今年に入り株式を非公開化する動きが強まるなか、セキュリティソフト大手の奇虎360も株式の非公開化を検討していると発表した。株式を非公開化して上場廃止する波が、中国概念株を席巻し始めている。国内資本市場の体制・メカニズムの改善に伴い、海外で上場している中国概念株がA株市場に回帰する流れが強まる。
海外で上場している中国概念株の多くが特殊な株式保有構造(特にVIE構造)を持っており、A株市場回帰は難航が予想される。中国国際金融股フェン有限公司の研究員である劉剛氏は、「中国概念株のA株市場回帰は、少なくとも株式を非公開化して上場廃止すること、VIE構造の取り壊し、A株上場という3つの主要ステップが必要となる」と述べた。