南開大学が19日に発表した情報によると、同校の教授である陳永勝氏、田建国氏が率いる共同研究チームは3年間の取り組みを経て、光によって動くグラフェン材料を作ることに成功した。この材料は太陽光を含む各種光源の光を浴びることで駆動・飛行し、その駆動力は伝統的な光圧の1000倍以上に達する。この研究成果により、光を浴びることで飛行することが可能になる。中国新聞社が伝えた。
研究者は南開大学の機能高分子材料教育部重点実験室で、重さ4ミリグラムのスポンジに似たせんべい状の3Dグラフェン材料を真空管の中に入れた。異なる光源の光を浴びると、スポンジは瞬時にして水平・垂直方向の移動を見せた。最長移動距離は40センチに達した。
研究者によると、実験室では一般的なレーザーやキセノン灯など、弱い光源が用いられている。実験によって、光源の波長とグラフェン材料が生む駆動力は、反比例の関係をなすことが分かった。波長が短いほど、材料が生む駆動力が大きくなるのだ。研究者は屋外の実験によって、太陽光でもこのグラフェン材料を移動させられることを発見した。