『韓国経済』は22日、「高速鉄道や原発を含む中国のハイエンド製造業は現在、世界市場への急速な広がりを見せている。これによって、中国の業界標準が世界標準になろうとしている」と伝えた。
記事によると、中国の高速鉄道技術にとって初の国家標準「高速鉄道設計規範」が、今年2月に正式に施行された。中国は同標準を、マレーシア、シンガポール、インド、ロシアなど、中国の高速鉄道を導入する国に広めようと取り組んでいる。中国の高速鉄道と共に中国の関連標準を導入する国は、今後イラン、米国、ベネスエラなど世界30数カ国に拡大する可能性がある。
中国はさらに2020年に発表される予定の、5G通信世界標準規格の制定に積極的に参与している。中国最大のIT企業であるファーウェイは先月、5G技術の開発に今後5年間で6億ドルを投じ、さらに欧州に研究開発施設を設立することを決定した。
そればかりではない。中国は漢方薬や中国料理の標準化を積極的に推進し、中国の特色ある標準を形成することで、海外の対中貿易の壁を打破する突破口にしようとしている。竹製品を例とすると、中国の竹製品は世界市場の66%を占めているが、欧米などの先進国はさまざまな手段により、中国の竹製品に対して高い貿易の壁を設置している。中国は先ほど国際標準化機構(ISO)に対して、世界の竹加工製品の標準を制定する技術委員会の設立を提唱し、承認された。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年6月28日