原子力エネルギーの他に、インフラも李総理の今回の訪問の見所になる。中国は世界経済とのより深いレベルの融合と共同発展を促進するため、「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の提案を行い、沿線諸国から積極的な反応があった。シルクロード経済ベルトの西端に位置するEUは、構造改革に力を注ぎ、経済復興計画を実施し、債務危機の泥沼を脱しようとしている。業界専門家は、「一帯一路の沿線諸国はインフラを必要としており、欧州経済の回復もインフラが必要だ。しかしこれらの地域では資金が不足している。中国との協力により、資金面の不安を和らげることが可能だ」と述べた。
李総理は今回の訪欧で70以上、価値にして数百億ドル規模の契約に署名する見通しだ。その多くは生産能力に関するものとなる。専門家は、今回の訪問により、双方の今後の協力に関する新たな指導方針と計画が示され、双方間の生産能力をめぐる協力が新たな段階に入ると見ている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年6月29日