例えば医療衛生施設を例に挙げると、北京市にある88件の三級病院の患者数は、のべ2億人に上る。児童病院や天壇病院といった全国的知名度の高い病院のうち、全国からやって来る患者の割合は7割を超える。周辺省からの患者は56%を占め、中でも河北省がその4分の1を占める。
また北京には多くの地域性卸売市場があり、多くの人が集まり敷地面積も大きいといった特徴がある。動物園服飾卸売市場を見ると、9つの大市場があり、30万平米以上の経営面積、3万人以上の従業員が働く。1日あたり6~7万人の人で賑わい、ピーク時には10万人以上になる。これらは華北、東北、西北地域に広がっている。渋滞を呼ぶ同施設は、典型的な非首都機能でもある。
非首都機能の緩和計画には確定されたスケジュールがある。注目されている教育機能と医療機能の緩和は、3つの段階で進められている。2017年までに、緩和すべきものに対して実質的な進展を図る。2020年までに、すでに確定している教育機能と医療機能に対し、基本的な緩和が終了する。2030年までに、計画綱要の要求に基づき、公共サービスの資源配置をよりバランスの取れた、有効なものにする。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年7月20日